クラミジアの潜伏期間は最長で3週間

特殊な細胞分裂をする細菌

クラミジアはクラミジア・トラコマティスという細菌が引き起こすものですが、この細菌は特殊な細胞分裂の仕方をします。通常の細菌は、外部から取り込んだ栄養分で自分の身体を大きくして、そこから細胞分裂していきますが、クラミジア・トラコマティスは自分では細胞分裂できません。宿主の細胞の中でのみ増殖する性質があります。宿主となる細胞に感染するための形態と、細胞分裂するための形態の2つを併せ持っています。宿主細胞に取り込まれたクラミジアは、7時間から8時間ほど経ってから増殖するために形を変えていきます。およそ48時間で分裂するための形が整い、72時間ほどで次の宿主細胞に取り付くための細胞分裂が終わります。

1週間から3週間ほど

クラミジアの細菌は特殊な細胞分裂の形を取るため、宿主である人間が気がつくまでに時間がかかります。たとえばインフルエンザは潜伏期間は1日から2日、長くても3日ですが、クラミジアは潜伏期間が1週間から2週間ほどかかります。長ければ3週間です。自覚症状が出にくい病気でもあり、男性の感染者のおよそ5割は自分で分かるような症状が出ません。潜伏期間が長いので、感染源の特定も困難なケースがあります。自覚症状が出ないので、そのまま放置してパートナーに感染させてしまうこともあり、男性が風俗店で感染して、それを妻や恋人に感染させることも考えられます。女性のほうも潜伏期間が長く、さらに自覚症状が出にくいのでそのまま放置することが多く見られます。

放置しておかない

クラミジアはどちらかというと、男性のほうが自覚症状が出やすいです。男性では尿道がかゆくなり、排尿時に痛みが出ます。典型的な性病の症状であるため、すぐに発覚します。女性はおりものが増えたり、軽い生理痛のような痛みが出るだけなので気がつかないケースが多いと言われています。潜伏期間が長く、自覚症状で出にくいので、かなり病気が進んでからやっと病院に行く方も多いのです。クラミジア症の検査は、感染したかもしれない性行為から3日ほど経過していれば受診できます。医療機関で検査を受けると、医療費通知として家族に知られてしまうこともありますが、近年ではSTD性病研究所など、匿名で検査を受けられる制度も整っています。簡単な検査キットで調べられて、他の性病についての検査も同時に受けられますので、おかしいと思ったら積極的に利用してみましょう。